かいがら

2002年6月14日
あなたを失って最初にしたことは
あなたを思い出すことでした
それも人気のなくなった海辺なんかで
砂まみれになっていました
あまりの感情に爪を噛んでいました
それは塩辛くなっていて
そのとき初めて自分が何をしているのかを知って
笑ってしまいました
もうすでに私は一人ぼっちになっていたのに
さらに孤独を求めて わざわざそんなところへ
それを笑っていたら やっと涙が出てきました
私は あなたを思い出すために海へ行きました
そんなばかみたいなことをしないと
あなたを失ったことを納得できませんでした
なんてばからしいことをしているんだろう
そうして やっと家に帰ろうと思いました


time

2002年6月11日
手をつないで 放されて そして またつないで
もう 離れることなんてない と思った
でも 先のことなんて分からない
大事なのは “今”一緒にいること
離れることがこわいって思ってる 私のほうが
明日には手を放してしまうかもしれない
先のことなんて分からないから
今 一緒にいよう
今 そばにいて
それだけでいいから 今は



紺碧

2002年6月5日
永遠の響く音 まだ見ぬ青空
私が祈った想いは まだ届かない
空は夢 空は愛 空はあなた
まだ見ぬあなたに 想いはつのる
永遠が近づく まだ見ぬ海の彼方
海は夢 海は愛 海はあなた
深く 碧く どこまでも続く
あなたへの愛は まだ届かない

弱さも強さも すべて無意味だと知る
あなたがいなければ 何もかもが
私はここから動けないから
見つけてもらうまで 呼び続けるしかないから

私の想いが 愛が 途切れてしまう前に
空へ 海へ 迎えてください

欲しいものしかいらない
それ以外 望まないから
早く私を見つけ出してください

永遠の響く音
空はまだまだ遠い
海もずっと 遠い まま

wish

2002年6月4日
今度また会うときは 笑っていられますように
ずっと 抑えてきた思いが 溢れ出たりしませんように

強い強い気持ちを持ったら
絶対負けないと思ったけど
少しずつ弱くなっていく気持ちに流されたまま

苦い思いも一緒に流れてしまえばいい
涙が一粒だけこぼれればそれでいい
それ以上 もういらない

失ったらもう戻ってこないけれど でも
そのことばかりには構っていちゃいけない
もうつらい思いをしたくないから
思い出すだけで涙が出てくるから
もう前に進むしかない

強い強い気持ちが欲しかった
誰にも負けない気持ちが欲しかった
だから 今度また会うときは 笑っていられますように
涙が もうこれ以上 こぼれませんように

イレモノ

2002年6月3日
君が笑っていても 泣いていても 怒っていても
僕が笑っていても 泣いていても 怒っていても
君と僕は 別々のイレモノに入っていて
キモチや考えを分かりたいといつも思わなくちゃいけない
同じものを見ていたって 同じように見えるとは限らないから
同じことを考えるとは限らないから
同じになるように努力しなくちゃいけない
違っていても 泣かないようにしなくちゃいけない
同じでいたいけど 君と僕は違うから
君は僕じゃないから 僕は君じゃないから
だから 僕は君がすき
そして 君は僕がすき?



tales

2002年5月28日
引き金を引くのは誰
剣を振り上げるのは誰
昔話 お伽話 童話
終わりのない世界
花弁の落ちる音が消える
静寂の中に沈む声

虹を超えられない
夢を追い越した夢
希望なんてなかった
昔話 お伽話 童話
見果てぬ夢あふれる世界
開花した花なんて
誰も見つけやしない

静寂の中に生み落とされたお話
終わらない愛
絶望だけが残る
苦い現実が作り出した夢
昔話 お伽話 童話
終わりのない世界
終わりのない愛

遠い遠い昔のお話

SCENE

2002年5月26日
窓ガラス越しに 外を歩く人を眺める
テーブルには 冷めた缶コーヒーが
ただ ただ そこにあるだけ
外にいる人は 何がそんなに楽しいのかな
ここは とっても暖かいから
私はなにもしないで 一人きり
暖かい場所から抜け出せない

自分だけじゃないのかもしれない
だって 一度手に入れたものは手放したくない
けれど コーヒーは冷め切ってしまった
それが とても悲しかった
だからこそ ここから抜け出せない

外は 寒いかもしれない 暑いかもしれない
ここはずっと暖かい 自分の体温も分からないほど
外にでたら 体は冷えてしまうかもしれない 溶けてしまうかもしれない
それを止める方法を 私は何も知らない
ここから抜け出せない 何も知らないまま

窓ガラス越しの通り みんな忙しそう
ここにいる私に 誰も見向きもしない
コーヒーが冷めていくのを止められなかった
もうここにはいられないのかもしれない
体温を知るためには 外に出るしかない
窓の向こう みんな忙しそう
ここにいる私に 誰も見向きもしない


大切な人

2002年5月25日
言いたいことがいえなくて 口を閉ざしたら
ほんとうに 何も伝わらないんだって 知らなかった
誰かが いつかは分かってくれるんじゃないかって
誰かは きっとどこかで見ていてくれてるって
そんなわけないのに ずっと気づかなかった
いっつも 誰か 誰か 誰か って思ってた
空を見上げたら 誰かが助けてくれるような気がしていた
だから いっつも 一人で泣いてた
誰か 助けて って泣いてた
誰もいない 心のすみっこで

いつでも 優しく笑ってくれる人が欲しくて
いつでも 手を引いてくれる人が欲しくて
いつでも 側にいてくれる人が欲しくて
だけど 誰にも入ってきて欲しくなかったから
やっぱり いつだって 一人だった

大切な人 こんど 誰かを探せたら
そのときはきっと 優しくできるはず
言い訳をいっぱいした
思いを伝えられない勇気のための
言い訳をいっぱいした
ずっとずっと嘘をついてきた
勇気を出せない自分のための
嘘をずっと重ねてきた

恋とか愛とか そんなのどうでもよかった
好きということさえ 忘れてしまいたかった
忘れられるものに どうでもいいものにしたかった
そのための
     いいわけ
        と
         嘘
気がついたら いっぱい月日が経っていた
言い訳をするたび 嘘をつくたび
何も変わらないことを証明していた

  理由が欲しかったんだ
  何でもいいから
ずっと好きでいていい理由を ずっと探していた
勇気がなくても仕方ない理由が ずっと欲しかった
伝えられなくても仕方ない理由も ずっと欲しかった
なんにもできなくても仕方ない理由のための嘘
いっぱいのいいわけ いっぱいの嘘
理由のための言いいわけ 理由のための嘘
いいわけのための理由 いいわけのための嘘

ずっと好きでいたかったんだ

綴るということ

2002年5月22日
言葉というのは不思議なもので
その力はとても偉大で とても無力で
言葉の響きに心を動かされたり 心を打たれたり
言葉の無力さの前に 肩を落としたり
  口を閉ざしてしまったり

それでも私は 言葉 にしがみつく 言葉 に拘る
その無力さを知りながら 痛感しながら
  口を閉ざしてしまいながら

その力を信じたいと思うから

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