2003年2月10日
時は巡り
あなたのいない季節が過ぎて
あなたと出あった季節がまた来る

突き抜けるように高い空
二人で青空を見たことはあっただろうか

いつも暗く
淡い光りを放つ月だけが笑っているような
そんな季節がまた来る

寂しいという言葉も
この寒さに凍り付いて
あなたに届くことはない

時は巡って
あなたのいない季節は終わったはずなのに
あなたのいない季節がまた来る
 
 

2002年11月20日
 

ふたり並んでいるのに
手を繋いでいるのに
こんなに近くにいるのに
どうしてだろう
君が遠くにいるような気がする


こんど紅葉を見に行こう
君が行ってみたいと言っていたあの場所
早くしないと散ってしまうからね


早くしないと散ってしまうからね
 
 
 

call

2002年11月17日

君の声を聴くと悲しくなるよ

電話越しの喧騒
僕だけがひとり

君の声を聴くと悲しくなるよ

時間外れの昼寝
僕は眠ってない

君の声を聴くと悲しくなるよ

くるはずの電話
僕は待ち続ける


ひとりでも
眠れなくても
待つしかなくても

悲しくなっても

それでもずっと
僕は君の声が聴きたい



木枯らし

2002年11月14日
風が 冷たいね
こんな日は あなたを思い出すよ
優しかった あなたの手を
大きかった あなたの胸を
暖かだった あなたの体を


風が冷たい こんな日に

遠く 遠く 離れたこの地で

ああ 思うのは 過ぎた日のことばかり

ああ 思うのは 幸せだったことばかり


風が 冷たいね
こんな日は あなたを思い出すよ
優しかった あなたの手を
大きかった あなたの胸を
暖かだった あなたの体を

そして 手放した愛の言葉を
 
 
 

こぼれおちたもの

2002年10月31日
時間が経てば
あんなに痛かったことや
あんなに幸せだったことを
少しずつ忘れていって
あなたのことも すこしずつ忘れていって
ひとつひとつ まるでこぼれおちるように

思い出すきっかけは なんでもないこと
遠く離れた場所で見た雨の滴や
図書館に並んだ背の高い本棚や
誰もいない教室の机の落書きや
そんなこと

思い出すのは なんでもないこと
あなたが持っていた傘の大きさや
あなたが読んでいた本の背表紙や
あなたが使っていた机の落書きや
そんなこと

少しずつ忘れていって
ひとつひとつ まるでこぼれおちるように
そして あなたの顔は もう思い出せない
 
 
 

記憶

2002年10月29日
優しい声を思い出す 大好きだったあなたの声
優しい瞳を思い出す 大好きだったあなたの瞳
だけど それだけ 思い出すだけ
目を開けば そこにもうあなたはいない

あの日の夜を思い出す 最後にあなたを見た夜
あの日の朝を思い出す 最後にあなたを見た朝
だけど それだけ 思い出すだけ
どれだけ望んでも あの日にはもう戻れない

いつか忘れる日がくるだろうか
いつか泣かない日がくるだろうか
それを私は望んでいるだろうか

思い出す幸せ
思い出す不幸せ
背中合わせ
忘れたいと思うつらさ
忘れたくないと思うつらさ

あなたが好きだった とても好きだった
あなたに会える日は嬉しかった とても嬉しかった
だから思い出す 大好きだったあなたを
何度も思い出す 大好きだったあなたを
だけど それだけ 思い出すだけ
 
 
 
思い出すだけ

pain

2002年10月16日
行かないで って言えない
伝えたいことが 想いが
あまりにありすぎて 声が出ない
笑えないよ 心が痛いから
泣けないよ あなたがいないなら
言葉を忘れてしまったみたい 何も言えない
もう 見つめることも許してくれない
長い 長い 時間の中で 忘れてしまったもの
時の流れにのまれて 感覚が麻痺して
あまりに早く過ぎさった時間の中で
気がついたら もういなくなってしまう

行かないで って言えない
そのたった一言が 言えない
ずっと想ってきたことも忘れて
私だけをここに残して
突然 終わらせないで
出会えただけでよかった なんて思えない
絶対に そんなこと 嘘だ
目の前にあなたがいないのなら
何もかもが 意味のないもの

私はまだここにいるのに
あなただけが過ぎ去っていった
思い出が何になるというのだろう
そんなもの いらないのに

行かないで 行かないで 行かないで
それすらも言えないことが こんなにも痛い

2002年10月13日
ねえ
すごく
心が痛い
どうしてこんなにも
泣いても 泣いても もう
あなたはいないんだ

どうして
何も
言わなかったんだろう
二人とも

傷つけあうことはなかった
そして
言葉を交わすこともなかった
ただ ただ
お互いを取り繕うだけ

もっと もっと
何かを伝えられていたら

寒いね
と言うことはあっても
暖めあうこともなく
ただ ただ
息を白くさせていただけ

私が突然いなくなることをあなたは止めなかった
あなたが突然いなくなることを私は止められなかった


どうして
もっと


心が痛い
いつになったら
泣かなくなるんだろう

on the way

2002年10月11日
ずっと一緒にいられると そう信じていたのは 
私だったはずなのに
いつのまにか つないだ手を 指を 放してしまったのは 
私だった
つよく つよく 握られた あなたの指を ほどいて
これから 私はどうしようというんだろう
分からないけれど

ただ私の後姿を見送る 
あなたの眼差しが とても優しくて
それがとてもつらくて 
振り返ることができなかった 
それでも 背中に感じるその重みを忘れないと頷いたことに 
きっと あなたは気づいてくれただろう

優しい人 大好きな人
愛してくれて ありがとう
これから 
誰と出会っても 誰と歩くことになっても
あなたの 眼差しを 優しさを 温もりを
あなたに愛されたということを
忘れたくないと思うよ

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
楽しくて幸せだったことしか思い出せない。
だからすごく苦しかった。
言いたいことはたくさんあったのに
何も言えなくて、でも優しかった人へ。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

思い出

2002年9月19日
君はどこにいるんだろう
手の届かない 声の届かない
そんなところへ行ってしまった

せめて さよなら の一言だけでも
残してくれていたらよかったのに
私はずっとずっと苦しい
いっそのこと 言ってしまえばよかった
今なら 届かなかったこと 知ってるのに

君は・・・・・・・・・



君は残酷

2002年7月30日
君は僕を傷つけないようにと
精一杯の気持ちと言葉を選んでいるけれど
君がいまからしようとしている そのことが
僕を傷つけることになるんだと
君は分かっていて それを肯定する
それが何よりも 僕を傷つけるんだと
君は知っているんでしょう?

だったら全部 吐き出してよ 傷つけてよ
僕の望みを知っているくせに
それを否定しようとするんなら
何にもならない優しさなんか見せないでよ
僕の言葉を聞く気がないんなら
傷つけたくない なんて言わないで
どうしようもない嘘なんてつかないでよ

君が僕にくれるだろう痛みはもう分かってるから
それ以上の傷を もう僕につけないで


あの日

2002年7月16日
広い 広い 星空の下
はしゃぎまわって 勢いあまって転んで
よけいに笑い転げたあの日は
遠く 遠く 闇の中

ただ そこにいるだけで
時間が過ぎることにさえ気づかず
ひたすら ひたすら 笑っていたっけ

記憶の奥 いつまでも続くと思っていたあの日
今はもう 届かない星の光のよう

それでも それでも 夜露の上
手のひらについた土の色 裾にからんだ花びら
並んで座った真夏の草むらは
ずっと ずっと 夜の中

ヤサシサ

2002年7月9日
音がした
それは
体中に響き渡った
まるで 心臓をわしづかみにされたみたいで
息が苦しかった

何かが崩れていた
自分を創っていた ナニカ
大切にしていた 自分なりに
けれど
崩れた残骸を見て
そうではなかったのだと知った

どれもこれも
自分のものだと思い込んでいた
でもそうじゃなかった
それはすべて ダレカ がくれた モノ
それはすべて ダレカ がくれた ヤサシサ

知らなかった

崩れてさえも それは
優しい視線を投げかけてくれていた
優しい気持ちを与え続けてくれていた
それに気づくまでに
また長い時間が掛かった

何もかも ダレカがくれたもの
ありがとう すらまだ言っていないのに
やっぱり それは優しい

音を立てて崩れ落ちたモノ
それは
ダレカがくれていたモノ
ダレカがくれていたヤサシサ

    ああ 今度は 一人で立ち上がらなくちゃ


以心伝心?

2002年7月4日
思っていることを 口にすると
なんだか伝わらないような気がして
だから 黙りこんでみた

そんな顔しないでよ
言葉をあてにしないでよ
瞳を覗き込んでよ
心の中を読もうとしてよ

ちょっと黙ってよ



制服

2002年7月2日
あと少しだけ もうちょっとだけ
ここにいてもいい?
ずっと この時間が続くのだと思っていたあの頃の記憶
その片隅に

もう少しだけ

ずっと ずっと 一緒にいられるのだと思っていた
ねえ ずっと ずっと このままだと信じていたよね?
手を繋いだまま 同じ夕日を眺めていられるのだと
肩を寄せ合って 同じ傘の中 水溜りもそのままに
同じものを見て 同じことを感じて 同じ目線で
ただ ただ ひたすら楽しいことだけを追い駆けていた
爪先立って 必死で背伸びをしていたから
いつも足がつりそうになっていたっけ

そんな日がずっと続くわけがないことは
本当は知っていたけれど
それでも そう信じていたかった

擦り切れたリボン
ボロボロのローファー
空っぽのカバン
最後に交換した名札は
宝箱の中

もう背伸びなんてしなくてもいいけれど
もう少しだけ
あの頃の記憶の中に


いつまでも

2002年6月27日
いつまでも 強い気持ちでいられたら
いつまでも 手をつないでいられたら



ベクトル

2002年6月23日
君はいつも 僕の横をぼんやり歩いていて
ときどき 僕の話に笑い転げたりしていた
あのときは 
同じ方向を見ながら 似たようなことを考えていたっけ
気がついたら 君と僕はまったく違う方向を向いていた

どこかに君を感じながら
今は 僕の前で走り出そうと
あるいは もう走っている 君が
少しまぶしくて 僕は目を背けた

後ろには もう誰もいなくて
あの頃の君と僕も 後ろにはもういなくて
あのときは
過ぎたんだということを知った

君はとっくの昔に知っていたんだ

後ろなんて振り向かない人だったと
そんなことを 僕は今頃知った
だって 君はもう あの頃になんていない
僕も 体半分だけ もういない
振り向いても もう何もないね
あの頃は もう 記憶の中にしかない

君は いま ずっと向こうを走っているんだね



Place

2002年6月19日
 何もない
 音も聞こえない
 誰もいない
 そんな世界を 
僕はどうしてこんなにも 必死で守っているんだろう
こんなところにしか 僕の居場所はないから
こんなところでしか 僕は居場所を作れないから

違うんだよ 
って誰かの声が聞こえた
だけど 聞こえない振りをした
誰かの手が差し出された
だけど 見えない振りをした
そんなものが欲しいわけじゃない
じゃあ 僕は何が欲しいんだろう

何も。

何もない
何も変わらない世界を
僕は必死で守っている

僕がそう望んだから

daydream

2002年6月18日
あなたを思い出す
さみしくて さみしくて
あなたがいないから あなたを思い出す
あいたくて あいたくて
あなたはいないから あなたを思い出す

あなたがいなくなるまえから ずっと
あなたを思い出していた
あなたが目の前にいるそのときも いつも
あなたを思い出していた

さみしい

いえない言葉
いえなかった言葉
言ってしまえばよかった

そうしたら きっと
もう あなたを思い出さなくて済んだ

だから私はいつでも どんなときでも
あなたを思い出す

あいたい


僕は整理整頓ができない
持ってる箱の大きさがまず分からない
だから適当に詰め込んで 入りきれなくても詰め込んで
思っていたよりも 僕の箱は小さかったから
いつのまにかモノが溢れていて どれがどれだか分からない

どれかを捨てなさい そう誰かに言われて
大切なものだけ残しなさい そう誰かがおしえてくれて
でも 何が大切で 何がいらないモノなのか分からなくて
それからずっと 僕は途方にくれている 
新しいものすらも もう箱には入らない

これはいらないと思っても もしかしたらいるモノかもしれない
そんなこと思ったら やっぱり捨てられなくて
全部が大切なモノじゃないことくらいは分かってる
もしかしたら どれもこれも いらないモノなのかもしれないし
でも やっぱり分からない
何がいるモノで 何がいらないモノなのか
本当は何が大切なのか 分からない

分かったことは 僕は整理整頓ができないということだけ


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