SCENE

2002年5月26日
窓ガラス越しに 外を歩く人を眺める
テーブルには 冷めた缶コーヒーが
ただ ただ そこにあるだけ
外にいる人は 何がそんなに楽しいのかな
ここは とっても暖かいから
私はなにもしないで 一人きり
暖かい場所から抜け出せない

自分だけじゃないのかもしれない
だって 一度手に入れたものは手放したくない
けれど コーヒーは冷め切ってしまった
それが とても悲しかった
だからこそ ここから抜け出せない

外は 寒いかもしれない 暑いかもしれない
ここはずっと暖かい 自分の体温も分からないほど
外にでたら 体は冷えてしまうかもしれない 溶けてしまうかもしれない
それを止める方法を 私は何も知らない
ここから抜け出せない 何も知らないまま

窓ガラス越しの通り みんな忙しそう
ここにいる私に 誰も見向きもしない
コーヒーが冷めていくのを止められなかった
もうここにはいられないのかもしれない
体温を知るためには 外に出るしかない
窓の向こう みんな忙しそう
ここにいる私に 誰も見向きもしない


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